買取品 | 図録、画集等 |
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ご依頼地域 | 東京都多摩市 |
買取方法 | 出張買取 |
※買い取り価格は当日の価格であり、その価格を保証するものではありませんので予め御了承下さい。
※状態や付属品の有無、買い取り方法などによって価格が変動いたします。
スタッフのコメント
多摩市の方よりお電話をいただき、出張に伺いました。お電話では図録、画集、その他雑誌が大量にあり、処分を行いたい、何なら無料でも構わないから持っていってほしいということでした。大量にあるならということで多摩市に向かいました。
インターホンを鳴らして挨拶を済ませますが、お電話を頂いたご依頼人はおらず、その両親が対応してくれました。
詳細はご依頼人に伺うことにして、まずは本を見せていただくことにします。色々お話を伺うと、ご依頼人は息子さんですが、処分を行いたい本の持ち主は、主にお母様、美術書以外の書籍を処分したいというお父様という事がわかりました。
「これらの本はお仕事に使うものなんですか」
「そうですね、資料として使っているものが多いです」
「絵を描かれたりされているんですか」
「そうなんですよ。じつは近々銀座で個展をすることになっているんです」
壁に一枚絵が立てかけられています。
「ということはこちらの絵は描かれたものなんですか」
「そうそう、個展に出す予定のものなんですよ」
迫力のある絵です。
「こっちにもあるんですけど、見ますか」
「是非、見せて下さい」
隣の部屋に案内していただき何枚かの絵を見せていただきますが、その中の1枚に非常に惹かれる絵があります。これも迫力のある絵で、生命がほとばしるようです。これはすごい。
「こちらの絵は何かを表現しているんですか」
「そうね、自分自身を表現しているのよ」
「そうなんですね。強さを感じます」
「私はね、あまり筆とかを使わずに指で描いたりチューブから直接塗ったりするのよ」
「繊細というよりは、荒々しさ、力強さを感じます」
「こっちの絵はね、筆に絵の具をつけておいて、部屋の外から走ってきてビャーとふりかけて書いたのよ」
確かに横に絵の具が飛んでいるのがわかりますが、もはや、私にはよくわかりません。
そうこうしているうちに、ご依頼人がやってこられ、この部屋のこれ、この部屋のこの部分等、お母様に確認しながら処分されたい本を確定していきます。これは、まだとっておきたい。これは処分でいいわよ、等が繰り返され、順に査定をしていきます。
玄関にも本が積まれており、これも処分したいとのことです。
査定をしている最中に
「こういうものは売れるの?」
古いマンガのセットを持ってこられます。
「これは買い取れないですね。処分をしたいのであれば無料で持ち帰ることは可能です」
「じゃあ、悪いけど持っていってくれる」
「わかりました」
「こういうのはどう」
急に哲学書のようなものが出てきます。
「これなら〇〇円で買い取れますよ」
「じゃあお願い。それと、これとかこれとか」
結局、コンテナ10箱と縛られた本が沢山と、まあまあの量の買取となりました。