古代中国の大予言書「推背図」開封 佐藤六龍

中国歴代の権力者たちに継承され、現代の台湾・中国の支配者も密かに参考にしてきた予言テキスト『推背図』は、今から一三〇〇年前、唐の太宗・李世民の命によって唐朝の天文術師・李淳風と袁天の二人が作ったとされるもの。
漢詩を用いて、予言内容も実に具体的。楊貴妃の時代、太平洋戦争など、記述事項はその後の歴史展開をピタリ言い当てており、まさに中国・アジアの歴史は『推背図』の通りに動いていったと明言しても過言ではない。

佐藤六龍【著者】
1927年、栃木県に生まれる。父親の仕事の関係で那須の御用邸内で育つ。青年時代より易学、気学、干支術などに興味を持ち、出版社勤務の後、占術専門図書出版「香草社」を設立。明代から続く中国五術透派十三代目張耀文について中国に伝わる五術（命、卜、相、医、山）の研究に専念する。現在、東洋五術運命学協会を主宰して、多くの占術家を育てるなど斯界の第一人者として知られる。また、漢方薬の研究家として漢方薬の正しい使い方、普及にも努める